今回インタビューしたのは、静岡県でREM農園を運営している杉田啓寿(すぎたけいじゅ)さん。

10~20代でさまざまなお仕事を経験したあと、37歳から地元静岡で農業をはじめられた農家さんです。

農家さんになる前は、東京でバリバリ働いていた杉田さん。
なぜ、地元静岡で農業に従事しようと思ったのでしょうか?

ご自身の農園や農業のお仕事、そして就農への思いについて、杉田さんに伺ってみました!

REM農園杉田啓寿(すぎたけいじゅ)さんのプロフィール

プロフィール

名前:杉田啓寿(すぎたけいじゅ)
年齢:41歳
出身地:静岡県焼津市
農園名:REM農園

就農するまでの経歴:
18歳~26歳:パン屋やカラオケ、生命保険会社、解体工事の現場などさまざまな仕事を経験
27歳〜現在:株式会社REMでインターネットメディア事業に従事
37歳〜:株式会社REM農園を設立し、農業に従事
40歳〜:株式会社ジモベジ設立
現在に至る

REM農園のお仕事について

REM農園の作業風景

まずはREM農園の紹介をお願いします!

REM農園は、静岡県藤枝市の葉梨地区で耕作をしています。
農地の管理面積は2.5町部(2.5ha)で、現在栽培している面積は1町部ほどです。

主に生産しているのは、こちらの品目。

夏収穫:じゃがいも、枝豆、とうもろこし、にんにく
秋収穫:米、じゃがいも、里芋、さつまいも
冬収穫:レタス、キャベツ

粘土質の土が多く作業をする際に苦労もしますが、水分を必要とする野菜がとくに美味しく育ちます

REM農園ではどんなお仕事がありますか?

REM農園では、耕耘、定植、施肥、防除、種まき、収穫、出荷などの作業を行っています。
お仕事のなかでも、定植、収穫、出荷作業をワーカーさんにお手伝いしてもらえると助かりますね。

どんなワーカーさんに来てほしいですか?

体力に自信がある方
農業はお互いに助け合って仕事を進めることが多いので、助け合いの気持ちを持たれている方
コツコツした作業が好きな方
人の話を素直に聞ける方

こんなワーカーさんと、ぜひ一緒に農作業に励みたいです!

農業のお仕事について

REM農園代表の杉田啓寿さん

農業を志したきっかけはなんですか?

日本の食料自給率の低下を少しでも解消できればと思い、農家を志しました。

農業に携わっている人口比率は、高齢者の方が多くを占めています。

今はなんとかなっていてもこの先10年、20年後…。
国内の生産がさらに低下して、輸入頼みになることに大きな不安を感じたからです。

あと、私は単純に食べることが好きなので、同じように食べることで幸せを感じる方に喜んでもらいたいと思っています!

農家になってよかった!と感じる瞬間はありますか?

育てた野菜を食べて「美味しい」「いつもありがとう」と言ってもらえることが何より嬉しいです。

また、自然を相手にする農業は、自分の都合だけで耕作できるわけではありません。

天気や土地の性質に応じて、自らの行動を変えて対応することを求められるので、日々自己の成長を感じられるのも嬉しかったり、やりがいを感じたりしています。

また、これまで農作業をしたことのない人が手伝ってくれた際に、農業に対する関心や、前向きな気持ちを持ってくれたときには、仲間ができたように感じて最高です。

農業のお仕事で一番大変だと感じることはなんですか?

やはり、天気により受ける影響が大きいことです。

農業のお仕事で大切にしていることはありますか?

自分が食べたいと思う野菜を作る!
難しい状況、状態でも打開策を模索して、やれるだけのことはやってみる!
新しいことにチャレンジするのは怖さと不安を感じますが、慎重かつ真剣に向き合って取り組む!
誰だって最初は初めて!

といった意識を大切にしながら、日々農業に取り組んでいます。

今後の目標やビジョンがあれば教えてください!

農業の諸先輩方から学び、その知識、知恵を、後世に伝え繋いでいきたいと考えています。

最後に一言!農業に興味のある方へメッセージ

静岡県にあるREM農園の耕地

農業アルバイトをしたいワーカーさんへ

農業は心も体も健康になる仕事だと思います!

仕事が終わったあとのご飯は格別に美味しいですし、生きていることの喜びを感じやすいです。

誰でも最初は「初めて」なので、経験がないことによる不安でチャレンジしないのはもったいないですよ!

新規就農を考えている方へ

新規就農を希望しているのであれば、他人や環境のせいにせず、主体的に動ける人が向いていると思います。
(先のことを見通して計画を立てられる、状況に合わせて自分の思考や行動を変化させるなど)

土の性質により、作業のしやすさや耕作できる作物が大きく変わるので、色んな場所で経験を積むことをオススメします。

その経験をもとに、自分の栽培したい作物に適した圃場を探すことがとても重要です!

近隣で農業を営んでいる方は、その地域の特質をよく把握されているケースが多いので、その方達から快くアドバイスをいただけるように円滑なコミュニケーションをとるのも大切ですよ。

まずは日々、気持ちのよい挨拶をするように心がけたいですね。

インタビュアーのコメント

REM農園代表の杉田啓寿さん

「日本の食料自給率の低下」に危機感を抱いて、農家を志した杉田さん。
食への関心が高く、食べてくれる方の笑顔を大切にしながら、真摯に農業へ取り組む姿が印象的でした。

また、ご自身で農作物を育てるだけでなく、野菜を宅配する「ジモベジ」というサービスも設立。
農業の明るい未来を創り出していこうとする姿勢からは、農家さんとして働く情熱と誇りを感じました。

杉田さんが運営するREM農園は、定期的に単発農業アルバイトの求人を募集しています。
ジモベジワークスでアルバイトを募集されることもあるかもしれないので、要チェックですよ♪