今回インタビューしたのは、木名瀬農園で働く木名瀬裕秋(きなせひろあき)さん。
もともと農業に憧れがあり、震災をきっかけに脱サラして新規就農された農家さんです。
この記事では、農園や農産物、農業のお仕事について、木名瀬さんにお話を伺いました!
農業バイトさんや新規就農者さんに向けたメッセージもいただいているので、ぜひ参考にしてくださいね。
木名瀬農園 木名瀬裕秋(きなせひろあき)さんのプロフィール
プロフィール
名前:木名瀬裕秋(きなせひろあき)
年齢:42歳
出身地:茨城県
農園名:木名瀬農園
就農するまでの経歴:
大学は農学部でしたが、卒業後は食品系の一般企業へ就職。
ただ、生産者の皆さんの素敵な笑顔に憧れが強くあり、震災の転機にて退職しました。
その後、農業法人にて研修を受けさせていただき、就農。現在に至ります。
木名瀬農園のお仕事について
まずは、木名瀬農園の紹介をお願いします!
現在作業場があるのは静岡県の焼津市下江留で、年間の栽培面積は述べ5~6haくらいです。
夏は、地域の生産者グループさんと一緒に、プリプリでコクと香りが自慢の枝豆を栽培。
秋~春先まではカリフローレ、カリフラワー、キャベツ、レタス、サニーレタスなどを生産しています。
現在、周年の栽培計画がよりよくなるよう改善中で、今後も色々な作物をチャレンジする方向です。
また、一緒に働く従業員の皆さんは、笑顔が素敵で、お互いに助け合うことのできる、優しくて思いやりのある方々ばかりです。
木名瀬農園ではどんなお仕事がありますか?
乗用の機械を使うような作業以外は、ほとんどすべての農作業を経験できます。
種まきから植え付け、管理作業、そして収穫からその出荷梱包作業などがあります。
農園のお仕事のなかでも、とくにお手伝いしてほしい作業はこちらです。
春期:圃場管理や枝豆作付け作業
夏期:枝豆の出荷に関わる作業
秋季:冬期作物の作付作業
冬期:レタス類の収穫、出荷関連作業
どんなワーカーさんに来てほしいですか?
農業をやってみたい方で、皆さんと力を合わせてお仕事をするのが好きな方です。
もちろん、農業未経験者だけでなく、ご経験者も大歓迎です!
農業のお仕事について
農業を志したきっかけはなんですか?
元々大学が農学部で、当時はそこまで農家志向はありませんでした。
一旦は食品系の一般企業へ就職をしましたが、生産者の皆さんの素敵な笑顔に憧れが強くあり、震災の転機にて退職。
農業法人にて研修を受けさせていただき、その後就農し、現在に至ります。
農家になってよかった!と感じる瞬間はありますか
力を貸してくださる皆さんと、力を合わせて栽培がうまくいったときに、大きな達成感があります。
農業のお仕事で一番大変だと感じることはなんですか?
育てた農作物を「販売する」ことです。
農業のお仕事で大切にしていることはありますか?
取引先様との信頼関係
従業員の皆さんへの感謝の気持ち
この2つは、とくに大切にするようにしています。
今後の目標やビジョンがあれば教えてください!
後進に経営移譲出来るように、その環境を整えることです。
最後に一言!農業に興味のある方へメッセージ
農業アルバイトをしたいワーカーさんへ
静岡県焼津市下江留にある作業場では、農作業のほとんどを経験できます。
従業員の皆さんは笑顔が素敵な方々ばかりですし、思いやりや優しさ、助け合い精神をお持ちの方々です。
皆さんと力を合わせてお仕事をすることが好きな方には、すごく楽しく働いていただける職場だと思います。
新規就農を考えている方へ
自分のことは棚に上げて申し上げますが、個人としていきなり農業を始めてはいけません。
必ず、先輩農家、販売先、公的機関、JA等、誰かからのサポートが受けられるようにしておいてください。
「野菜や果物を作りたい」だけでは農家では生活が出来ません。
自分の生産物に誇りと責任を持ち、その農作物を「販売」していくことが重要になります。
世の中のさまざまな事象にアンテナをめぐらし、ときには自分の考えを変え、臨機応変に対応が出来るような、強さとしなやかさが大事です。
「どんなことでも乗り越えていくんだ」という、強い気持ちをもって農業をはじめてください!
インタビュアーのコメント
<
優しい笑顔と丁寧な受け答えから、真面目で誠実な人柄が伝わってくる木名瀬さん。
新規就農を考えている方へ「強さとしなやかさが大切」だとメッセージをいただきましたが、やわらかい人柄の中に一本強い芯が通っていて、農業とひたむきに向き合う木名瀬さんそのものだと感じます。
また、取引先や従業員の方を大切にしていて、周囲に感謝・協力しながら農業に従事されている姿も印象的でした。