脱サラ農業とは、会社員を辞めて農家に転職し、農業をはじめること。
補助金の整備や働き方の変化も追い風となり、脱サラ農家が注目されています。
実際に近年、20~30代を中心に、脱サラ農業を始める方が増えているんですよ。

ただし農業は、栽培技術やノウハウ、経営スキルなどが問われるお仕事。
憧れだけで脱サラ農業に挑戦し、失敗や後悔をする方も少なくありません。

脱サラ農業で成功したいなら、事前のリサーチと準備を徹底するのが大前提
先輩脱サラ農家の体験談や特徴から、成功する法則を探るのが大切なんです。

そこでこの記事では、脱サラ農業のリアルな成功・失敗体験談をご紹介!
さらに脱サラ農業が注目される理由や成功ポイント、はじめ方もお伝えします。
脱サラ農業を目指している方に役立つ情報をまとめたので、ぜひご一読ください。

脱サラ農業が注目されている理由


かごいっぱいの野菜をもつ脱サラ農家

リアルな就農体験談を読む前に、まずは脱サラ農業が注目されている理由をチェック!

  • 就農支援機関や補助金の整備
  • 働き方やライフスタイルの変化

それぞれの理由について、具体的に解説していきます。

就農支援機関や補助金の整備

1つ目の理由は、就農支援機関や補助金など、新規就農者向けの制度が整備されたこと。

日本は現在、高齢化や後継者不足から、年々農家が減少しています。
農家の減少は、安全な国産食材の確保や日本の食料自給率にかかわる大きな問題。
農家数を増やそうと、国や地方自治体が中心になって就農支援を進めているんです。

農林水産省は、東京都に「全国新規就農相談センター」を設置。
また、各都道府県にも「都道府県センター」という相談窓口を設けています。
農業に興味があり、就農を考えている方が、気軽に情報収集できるようになりました。

くわえて、新規就農者に向けた「農業次世代人材投資資金」という補助金を用意。
農業次世代人材投資資金とは、就農の準備や経営にかかる資金を援助する制度です。

  • 就農準備資金:新規就農に向けた研修期間中に年間最大150万円交付(最長2年間)
  • 経営開始資金:新規就農後、経営が安定するまで年間150万円を交付(最長3年間)

このように、「就農準備資金」と「経営開始資金」にわかれ、就農の前後をサポート。
経済的なハードルが下がったぶん、脱サラして農業に挑戦する人が増えているんですよ。

逆にいえば、脱サラ農業をするにあたって補助金を活用しないのは損といえます。
新規就農の補助金については↓で詳しく解説しているので、ぜひ確認してくださいね。

働き方やライフスタイルの変化

人々の働き方やライフスタイルが変化したのも、脱サラ農業が注目されている理由。
新型コロナウィルスの影響により、「新しい生活様式」が推奨されるようになりました。

外出自粛でお家時間が増え、自分や家族の人生を見つめなおす方は少なくありません。
くわえて自炊の回数増加をきっかけに、食や農業に興味をもつ方が増えているんです!

  • 都会で沢山お金を稼ぐより、自分の時間ややりがいを優先したい
  • 一度しかない人生だから、憧れていた田舎暮らしと農業に挑戦したい
  • 日本の食を支える農家の一員として、安全で美味しい野菜を届けたい

こんな風に考えて、脱サラ農業を決意する方もいらっしゃいます。
またテレワークの導入により地方へ移住し、兼業農家からはじめる方も増加中。
働き方やライフスタイルが多様化したことで、農業を選ぶ人が増えているんですよ。

脱サラ農業のリアルな成功・失敗談5選


地元農家と一緒に軽トラックに腰かけている脱サラ農家

脱サラ農業が注目されている理由はわかったものの…。
実際のところはどうなの?と実態が気になっている方もいるかもしれません。

そこで続いては、脱サラ農業した方の体験談を成功・失敗談にわけてご紹介!
実際に会社員を辞めて農家へ転身した方の、リアルな声をまとめてみました。

成功談:脱サラ農業で会社員時代の所得を越えた(30代男性)

もともとは商社で働いていて、1年の大半はアメリカや中国へ出張していました。
ですが、子どもの誕生を機に、家族と過ごす時間を増やしたいと転職を決意。
実家が昔農業を営んでいた経緯と、ライバルの少なさから農業に興味をもったんです。

そこから実家のある千葉県を拠点とし、役所の伝手で地元農家へ弟子入り。
農業を学びながら実家の畑で作物を栽培して、最初は知人に無料で配りました。

独立後は産直サイトに軸足を置きつつ、飲食店や個人に直接販売を開始。
無農薬や化学肥料不使用を看板に掲げ、100種類以上の野菜を販売しています。
就農前に野菜を配って宣伝した影響もあり、応援を兼ねて買ってくれる人が多いです。
また消費者とつながることで、感想やエールを直接聞けるのも助けになっていますね。

地道な努力が実を結び、脱サラ就農して6年で、会社員時代の所得を超えました
利益を追求するより、農業を広めたいという純粋な気持ちでこれからも頑張りたいです。

成功談:シンプルで明確な農家の暮らしに大満足(40代男性)

20年働いた会社を辞め、妻と2人でオリーブ農家をはじめました。
大企業で歯車の一部として働いていた会社員と違い、農業はすべてが自分次第
農作業や加工品の生産、販売、営業などを全部自分でやらなければなりません。
また自分の働きが、収穫量や販売数にハッキリあらわれるので責任も大きいです。

ただ逆にいえば、自分でやったぶんだけ結果につながるので納得感があります。
肉体的・金銭的な苦労はありますが、私はシンプルで明確な農家の暮らしに大満足
さらに電車通勤や過度なコミュニケーションがないぶん、毎日気楽に過ごせています。
会社員時代とは違った価値観が生まれましたし、脱サラ農業に挑戦してよかったです。

成功談:地域おこし協力隊から脱サラ就農へ(20代男性)

サラリーマン家庭で育った私が農業に興味をもったきっかけは、東日本大震災。
未曾有の大災害で日本の食糧事情への興味が高まり、農業の重要性を感じたのです。
人々の健康や生活を支える農業は、絶対になくしてはならない未来のあるお仕事
そう感じた私は、一念発起して働いていた大手機械メーカーを退職します。
その後、地域おこし協力隊に1年間参加したあと、熊本県で脱サラ農業をはじめました。

協力隊時代にしっかり人脈を作ったことで、今のところ大きな不安はありません。
農地を紹介してもらったり、農機具を譲ってもらったりと助けられる機会が多いです。
地元の人にサポートしてもらったぶん、農家として地域にしっかり恩返ししていきます。

失敗談:田舎特有の人間関係が息苦しい(30代男性)

子どもの出産を機に、妻の実家が営んでいる田んぼを引継ぎ米農家になりました。
都会生まれ・都会育ちの私にとって、田舎暮らしはずっと憧れていた世界
自然豊かな環境や地方ならではのゆったりした空気感に、すごく癒されています。

一方で、田舎特有の人間関係にはなかなか慣れません
地域の寄合や行事が多くあり、必ず参加しないとなんとなくマズイ雰囲気。
また狭い街なので、どこに行っても知り合いがいるのはすこし息苦しいです。

もともと人付き合いが苦手で、会社でも人間関係でストレスを抱えがちでした。
都会を離れてようやく解放されると思ったけど、そんなに甘くはありませんね。

失敗談:想像以上にハードで心が折れないか不安(30代女性)

満員電車や人混み、意味のわからないルーティンワークに疲れ切っていた私。
都会での生活に見切りをつけ、地方移住とあわせて農業ライフをはじめました
定住支援のある長野県の自治体を選んで、住まいの用意はバッチリ!
また働き先の農家さんの顔つなぎもサポートしてもらい、準備は順調でした。

ただ実際に農作業がはじまると、体力仕事だし、中腰の姿勢がしんどくて…。
屋外作業だから日焼けや虫にも注意しないといけないし、想像以上にハードです。
デスクワークしか経験がなく、インドア派だった私にとっては、かなりの苦痛。
移住支援の条件があるから簡単に辞められないけど、心が折れないか不安です。

脱サラ農業で失敗する人・成功する人の特徴


脱サラして花き栽培に挑戦する男性農家

脱サラ農業の体験談を紹介しましたが、いかがでしたか?

会社員から農家へ転身して、成功するか失敗するかは自分次第。
ただし、脱サラ農業で失敗する人・成功する人には共通点があります。
それぞれの特徴を紹介するので、自分に照らし合わせてみてください。

脱サラ農業で失敗する人

  • 農業への興味が薄く熱意がない
  • リサーチ・準備が不足している
  • 農業の現実を理解していない
  • 物事を継続する根気がない
  • すべて1人でやろうとしがち

そもそも農業に興味がなく、情熱をもてない人は、脱サラ農家になっても長続きしません。

都会の生活に疲れたから、田舎でのんびり農業でもするか
農作業って単純労働だし、未経験でも何とかなるでしょう
会社の仕事と比べたら、農業なんて楽して稼げる仕事だよね

こんな思い込みをもったまま、なんとなく脱サラ農業をはじめるのはとっても危険!

農業への意欲がない方は、就農前のリサーチや準備に手を抜いてしまいがちです。
農作業や資金繰りの大変さを理解せず脱サラし、就農後に苦しむ方は少なくありません。
また根気強くなかったり、すべて1人でやろうとしたりする人も脱サラ農業で失敗しがち。
困難や疑問にぶつかったとき、すぐに投げ出したり、行き詰まったりしてしまいやすいです。

一般的に、農業経営が軌道にのるまでは、就農してから約3年かかるといわれています。
脱サラ農家になったあと、壁を乗り越えられず短期間で離農してしまう方も多いんですよ。

脱サラ農業で成功する人

  • 農業が好きで熱意がある
  • 事前の情報収集と準備を徹底
  • 農業の現実を理解している
  • 計画性に優れている
  • 失敗を恐れない
  • 人付き合いが上手

脱サラ農家として成功している人は、農業が好きで、農業経営に対して情熱をもっています。
熱意があるからこそ情報収集や準備を徹底し、就農前に現実的なプランを計画する方がほとんど。
リアルな農業の現場を知っているので、多少の苦労やトラブルにも冷静に対処できるでしょう。

また脱サラ農業を成功させるには、従来にはない新しいビジネスの視点や発想が必要。
失敗を恐れず、思いついた戦略を実践できる人は、脱サラ農業でも利益をあげています。
くわえて地元の土地で農作物を育てる農家は、地域に住む人としっかり連携をとるのが重要。
先輩農家や地主、取引先と上手に付き合い、良好な人間関係を築ける人は成功しやすいです。

脱サラ農業で成功する5つのポイント


脱サラ農業に成功して笑顔をみせる農家夫婦

脱サラ農業の体験談や失敗・成功する人の特徴から、具体的な成功法則が見えてきます。
脱サラ農業で失敗を回避し、成功を勝ち取るための5つのポイントをおさえておきましょう。

脱サラ農家の情報をリサーチする

脱サラ農業でよくある失敗は、スローライフや田舎暮らしへの憧れだけではじめること。
実際に脱サラ農業をしてから「想像と違った!」なんて思っても、取り返しがつきません。

だからこそ脱サラ農業で成功したいなら、事前のリサーチを徹底して行うのがポイント。
脱サラ農家のブログや本を読んだり、コミュニティに参加したり、先輩農家と会ったり…。
さまざまな手段で脱サラ農家の現実に触れ、理想とのギャップをしっかり埋めておきましょう。

また、脱サラ農家の情報を集めるうちに、成功法則や自分のスタイルを発見できる可能性大!
就農のイメージが明確になっているほど、脱サラ就農で失敗する確率は下がっていくんですよ。

農業の現場を体験する

脱サラ農業に踏み出す前に、リアルな農業の現場を体験しておくことも重要。
会社員の間に、農業バイトや農業塾、市民農園などで農業をはじめてみましょう。
実際に土と触れ合い、ゼロから作物を育てることで、農業への熱意や適性がわかります。
一連の流れを体験してみて、心から「楽しい」「続けたい」と思えるか確認してください。

農作業は肉体労働なうえ、現場では作物の成長にあわせた行動が求められます。
天候や気温に関係なく作業するため、暑さや寒さ、雨、台風などに耐えなければなりません。
また手間暇かけて育てた野菜が、自然災害や病害虫によって収穫できなくなることも…。
農業の大変さをきちんと理解したうえで、脱サラ農業をはじめるのが成功の秘訣です。

ただ農業初心者の方が、いきなり独学で野菜を栽培するのはハードルが高め。
都心で会社員として働いている方だと、定期的に時間をとるのも難しいでしょう。
そこでオススメなのが、1日農業バイトで農業体験すること。
1日単位なので、週末や平日の空いた曜日にサクッと農作業を体験できます。
脱サラ農業を考えている方は、まずは1日農業バイトからはじめてみてはいかがでしょうか。

農業の知識と技術を学ぶ

収穫・出荷できる状態まできちんと作物を育てるには、農業の知識と技術が不可欠。
脱サラ農業をする前に、農業の基礎知識や栽培技術を学んでおくと成功しやすいです。

本や動画を用いて独学で勉強することも可能ですが、本気で就農するなら学校や研修が◎。
各都道府県に設置されている農業学校では、作物の栽培方法や農業経営の知識を習得できます。
学校によっては、農耕車の運転免許や農薬の取扱い免許など、農業に役立つ資格の取得が可能。

また、農業研修や農業インターンを行っている自治体もあるので要チェックです。
お住まいの地域や移住先の都道府県にある農業担い手育成センターに連絡してみましょう。

農業学校・農業研修・農業インターンは、費用も期間もさまざまな種類が存在します。
ご自身の居住地や現職の都合にあわせて、ムリのない学習方法を選択してくださいね。

就農する地域で人脈を構築する

  • 人間関係のストレスから解放されたい
  • 組織のしがらみから抜け出したい
  • 1人で黙々と作業できる仕事がしたい

もしあなたが、こんな思いから脱サラ農業を考えているなら、少々危険といえます。
実は農業は、自治体やJA、農業仲間など、地元の人とのつながりが非常に重要なお仕事。
就農地域で人的ネットワークを構築することで、脱サラ農業の成功率がグンとあがります。

自治体関係者から、土地の確保や販路の拡大方法についてアドバイスをもらったり…。
地元の先輩農家に、育てやすい作物や栽培方法を聞いたり、農機具を譲ってもらったり…。
地域の方と連携がとれていると、農業経営に役立つ情報を得やすく、チャンスが増えるんです。
またトラブルが起きたり、壁にぶつかったりしたとき、助け船を出してもらえるかもしれません。

就農する地域が決まったら、積極的に地元の人と交流しておくのがベター。
自治体の相談窓口に相談したり、地域のイベントに参加したりして人脈を広げましょう。

農業経営の戦略を立てる

農作物で売上を立てられなければ、脱サラ農業で成功したとはいえません。
就農後きちんと収益をあげられるように、農業経営の戦略を立てておきましょう

脱サラ農業の場合、いきなり大規模な土地で大量の農作物を育てるのは難しいです。
そもそも農業経験やノウハウがないですし、販路をうまく開拓できない可能性が高め。
実際に、最初から身に余る土地や作物に手をつけて、失敗する脱サラ農家も存在します。

農業経営で大切なのは、マーケティングの視点で生産物を決め、付加価値をつけること。
消費者からの需要が高く、多少値が張っても「欲しい」と思われる作物を作るのがコツです。
また最初は費用も人手もかけられないので、労働時間や経費の少ない農作物を選びましょう。

農業で儲かる野菜と果物については、↓の記事でまとめているのであわせて読んでみてください。

脱サラ農業でするべき準備とはじめ方


キャベツの芽がではじめた畑

脱サラ農業は会社員と違い、自分で農作物を栽培・販売して生活費を稼がなければなりません。

情報収集はもちろん、営農計画の立案や資金調達、技術や土地、農機具の獲得など…。
農業で生計を立てていくために、脱サラ農業に踏み出す前にきちんとした準備が必要です。
ここからは脱サラ農業でするべき準備とはじめ方を、5つのステップにわけてご紹介します。

STEP1:情報収集

まず第一のステップは、脱サラ農業について情報収集すること。
成功ポイントでもお伝えしましたが、農業のリアルな情報に触れるのが大切です。

  • 脱サラ農家のブログや本を読む
  • 脱サラ農家のSNSを覗いてみる
  • 先輩脱サラ農家から話を聞く
  • 実際に農業を体験してみる

こんな風に、自分の目と足を使って、脱サラ農業について情報を集めましょう。
農業のメリット・デメリットを理解し、脱サラ農業のイメージを膨らませてください。
あわせて、脱サラ農業をして続けられそうか、自分の意志を確認しておくのが◎です。

STEP2:計画の立案

脱サラ農業のイメージと挑戦する決意が固まったら、営農計画を考えましょう
とはいえ、農業初心者の方がいきなり詳細な計画を立てるのは難しいですよね。
まずは、「栽培する作物」と「就農する地域」に目星をつけてみましょう。
なぜその作物と地域を選んだのか、納得できる理由もあわせて考えておきます。

そのうえで、就農したい地域の産業課や産業振興課へ相談するのがベター。
土地・作物の特徴や収益モデル、今後の進め方など、具体的なアドバイスをもらえます。
また地域の農家を紹介してもらったり、営農計画の立て方を聞いたりすることも可能。
役所のサポートを受けながら、より詳細な営農計画を立てていくのがスムーズですよ。

STEP3:資金の調達

就農1年目に必要な営農費用は、平均755万円といわれています。(※)

農業は、作物を栽培して収穫するまでの間、収益が発生しません。
収益がなくても、土地や肥料や農機具などの経費はもちろん、生活費もかかります。
資金を確保しておかないと、脱サラ農業が軌道にのる前にリタイアしてしまうかも…。

ただ、自己資金だけで初期費用を捻出するのはなかなか難しいですよね。
そこで活用したいのが「農業次世代人材投資資金」をはじめとする新規就農者向けの補助金。
資金援助以外に、低金利での融資や移住のサポートなど、さまざまな制度も存在しています。

営農計画の立案と同じように、地域の産業課や産業振興課へ問い合わせしてみましょう。
また「全国新規就農相談センター」や「都道府県センター」に相談するのもオススメです。

STEP4:農業技術の習得

地域によって気候や土壌の違う日本は、土地ごとに農業の特色も変わります。
脱サラ農業をする前に、就農する地域で農業の実践的な技術を学んでおきましょう

日本では、全国各地に農業大学校や農業担い手育成センターが設置されています。
それぞれ費用や期間、学習スタイルが変わるため、条件にあわせて選び勉強するのが◎。
土地の特性をふまえつつ、栽培技術や管理方法、農業経営などを効率よく学べますよ。

また、新規就農先の土地で農業に従事している農家さんを尋ねるのもオススメです。
自治体によっては、農家さんを紹介してくれるケースもあるので相談してみましょう。

STEP5:農地と農機具の確保

農地と農機具の確保も、脱サラ農業をするにあたって欠かせない要素のひとつ。
最後のステップに提示しましたが、就農する地域が決まれば早めに動いて問題ありません。

農地は、農地法に則って取得し、農業委員会の許可を受ける必要があります。
安易に土地を選ぶと法律に違反したり、手続きが漏れたりするかもしれないので危険です。
まずは就農する地域の農業委員会や、農地中間管理機構に相談してみるのがよいですよ。

また、トラクターやコンバインなどの大型農業機械は、新規で購入するとかなり高額です。
レンタルや中古を検討したり農家さんに譲ってもらったり、費用をおさえる工夫をしてください

脱サラ農業で後悔しないために!就農前に農業体験しよう


脱サラ農業で頑張っている3人の農家

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
リアルな体験談や特徴をもとに、脱サラ農業で成功するポイントを紹介しました。

脱サラ農業で後悔しないためには、事前のリサーチと準備が必要不可欠
とくに実際に農業の現場を体験して、適性や熱意を確認しておくのが重要です。

ただ都内で会社員として働いていると、農業や農家さんとの接点はなかなかありませんよね。
また貸農園までの距離が遠かったり、定期的に農家さんをお手伝いする時間がなかったり…。
農業体験をしたくても、場所や時間の制約があって難しい方も少なくないでしょう。

そこで、ぜひ活用してほしいのが当サイトジモベジワークスです。

ジモベジワークスは、人手不足の農家さんと農業バイトしたい方をマッチングするサービス。
全国の農家さんの求人が掲載されているので、好きなお仕事を選んで1日単位で働けるんです!

単発だからシフトの強制もなく、空いた曜日や時間にサクッと農業体験できちゃいます。
会員登録はWebですべて完結しますし、面倒な履歴書の提出や面接なども必要ありません。
ジモベジワークスなら、ふだん会社員をしている方でも気軽に農業バイトを体験できますよ。

農業バイトを探しているワーカーさんは完全無料で利用できるので、ぜひ登録してみてください。