「副業で農業をしてみたい!」
「農業の副業のメリットやデメリットは何だろう?」
副業農業に興味のある方は、こんな風に思っているかもしれません。
副業で農業をはじめると言っても、さまざまなはじめ方があります。
ですが、ふだん農業と接点がないと、わからないことが多くて困りますよね。
そこで今回は、副業で農業をする方法やメリット・デメリット、副業農業をはじめる流れなど、副業として農業をしたい方が気になる点をまとめました。
副業の選択肢を増やしたい方、副業として農業に挑戦してみたい方は、ぜひとも当記事をチェックしておきましょう。
副業で農業をするのは可能!あなたにおすすめの副業タイプは?
副業で農業をすることは可能です。
日本では農家のうち約35%が兼業農家とされ、副業で農家を営んでいる人も少なくありません。
副業農業にはいくつか種類がありますので、ご自身の生活リズムや本業のスケジュールをふまえて選んでみましょう。
シェア畑
副業として農業をはじめたい場合、最もおすすめなのがシェア畑です。
シェア畑は小規模な共同農地で、種や苗だけでなく、スコップや鎌などの農具、支柱や防虫ネットなどの資材もレンタルできます。
定期的に実演付きの講習会を開催していたり、経験豊富な菜園アドバイザーが勤務していたりするので、副業農業のハードルがとても低いのが特徴です。
市民農園
市民農園は「レンタル農園」とも呼ばれ、自治体や農家が運営する農園を利用できます。
地域住民が気軽に農業をはじめられるように設置された、小面積農地を借りられるため、初心者でも安心して利用可能。
1年単位の契約で、年間の利用料が1万円を切るところも多いので、「お試しで農業をはじめたい」「副業の初期投資はなるべく抑えたい」といった方におすすめです。
家庭菜園
「わざわざ農地を借りるのは手間に感じる」「自宅で気軽に農業がしたい」という方には、家庭菜園が向いているでしょう。
家庭菜園は、本業後すぐに作物の世話ができたり、収穫するタイミングを見逃しづらかったりするのがメリット。
ただし、シェア畑や市民農園に比べると栽培できる面積は少ないため、収益が少なくなるのが懸念点です。
農業アルバイト
「副業をはじめたいけど、ちゃんと黒字にできるか不安」「農業に興味はあるが、種付けから出荷まで全部に対応できるか心配」という場合は、農業アルバイトで副業をはじめるとよいでしょう。
アルバイトとして雇用してもらえれば、ある程度の収入が手に入ります。
お金をもらいながら農業のノウハウを学べるので、安心感を得ながら副業をしたい方におすすめです。
副業で農業をすることのメリットとデメリット
おすすめの副業タイプが分かったところで、農業で副業をする際のメリットとデメリットも把握しておきましょう。
せっかく自分に合った方法で副業農業をはじめても、良い点と悪い点を知らないと「思っていたのと違う」「デメリットが多すぎて困った」という事態になりかねません。
メリットとデメリット双方を知って、本当に自分に農業副業ができそうか、問題なく進められそうか検討してみてくださいね。
副業で農業するメリット
副業で農業するメリットは、自然と触れ合えてリフレッシュできる点です。
太陽の下、風や土の匂いを感じながら働けるのは、農業ならではの醍醐味。
また、農業は立ったりしゃがんだりする全身運動が多いです。
運動不足はもちろん、筋トレやダイエット効果も期待できますよ。
さらに収穫した新鮮な野菜を、すぐに食べられるのも嬉しいポイントでしょう。
自分で愛情を込めて育てた野菜は、スーパーで買うよりも美味しく感じるはず。
もちろん、栽培した野菜を販売して収入を得ることも可能です。
とくに副業農業は、週末に作業するだけで作物を育てられます。
畑を整備したり、苗を植えたりといった大掛かりな作業を土日に行えば、平日は畑の様子を見るだけ・種に水をやるだけといった簡単な作業でOK。
しかも無事に農業が軌道に乗れば、新しい農地を買ったり人を雇ったりして副業の収入をアップできる可能性を秘めています。
副業で農業するデメリット
副業で農業するデメリットは、すぐに収益化できない点です。
農地を借りたり、自分で農機具や資材を用意したりするなど、初期投資が少なからずかかるうえ、作物が育つのに数か月を要します。
また、作物が育ったとしても売れるかどうかは確約されておらず、天候不良や天変地異などで作物が全滅する可能性も。
作物によっては毎日のように手入れをする必要もあるので、本業に支障が出ないように工夫しなければなりません。
「大きな初期投資は難しい」「安定的な収入を得たい」と考えている方は、他の仕事を検討した方がよいでしょう。
副業で農業をはじめる流れ
メリットとデメリットが分かったら、次は副業で農業をはじめるまでの流れを知りましょう。
いきなり農地を契約すると後戻りができないので、どのような段階を踏んでから取り組むべきか、しっかり下調べをしてくださいね。
体験農園に参加する
まったく農業の知識や経験がないのであれば、まずは体験農園に参加してみましょう。
体験農園とは、農家の指導のもとで農業を体験できるイベントです。
農家が苗・肥料・農具などを用意してくれるので、失敗なく手軽に野菜作りに取り組めます。
体験農園に参加してみて、「農業が楽しいと感じられるか」「自分に向いていると思うか」を見定めましょう。
なお、体験農園は日帰りだったり1年間だったりと期間がバラバラです。
年齢によって参加条件が異なるので、地元の農家や市区町村のホームページでしっかり確認してくださいね。
短期で農業アルバイトをする
体験農園を通じて「農業で稼ぎたい」と思えたら、次は短期でよいのでアルバイトをしてみましょう。
日帰りや週末だけ働いて、農家の1日のスケジュールを知ったり、作物の基礎知識を身につけたりします。
お金をもらいながら勉強ができるので、農業アルバイトをして損することはありません。
また、移住して副業で農業をしようか検討している場合は、その土地が自分に合うかをしっかりチェックしておきましょう。
もしアルバイトをしてみて「農作業は好きだけど、副業にすることは難しそうだな」と感じたら、この段階で収めておくのが堅実です。
育てる作物の種類を選ぶ
農業でお金を稼ぐとはどういうことかを学び、副業としてチャレンジしてみたいと思えたら、育てる作物の種類を調べます。
「作付面積が少なくても大量に育つ果物はどれか」「週末農業でもちゃんと生長する野菜は何か」など、副業として成り立つかという基準で選ぶとよいでしょう。
たとえば「水やりの頻度が少なくても育つのは根菜類」「ミョウガやアスパラガスなら単価が高い」という具合に、作物の種類によって特徴が異なります。
さらに、まだまだ知名度の低い珍しい野菜や果物を販売すれば、付加価値がつくので高値で売れやすいです。
自分が副業にどれくらい時間を割けそうか、どのくらい稼ぎたいかを見据えたうえで、収穫後に後悔しないよう慎重に、栽培する作物を選んでください。
販売方法を探す
どの種類の作物をどれくらい育てるかが決まったら、出荷先や販売方法を探しましょう。
「少量でも販売できるのは直売所」「一定価格で買い取ってもらいたいならJA(農協)」など、出荷先によってメリットが違うため下調べは必須になります。
また、ECサイトやアフィリエイトブログ、SNSの運営が得意であれば、自分でサイトを作ってネットで販売するのも一手です。
販売方法にどれだけ作業時間を当てられるか、自分にとってデメリットが少ない方法はどれかを見極めましょう。
農地を契約する
シェア畑か市民農園で栽培したい方は、農地を契約しましょう。
農地まで遠いと通うのが億劫になりますし、使用料が高いと赤字になるかもしれません。
自宅や職場から通いやすいか、利用料金はいくらかなど、体力面・時間面・費用面を天秤にかけて総合的に判断します。
ネットの情報はもちろん、実際に農地まで足を運んでみて検討するのが賢明です。
最初からいきなり広大な土地を契約せず、一人で全体の面倒が見られそうな小さめの畑にしておきましょう。
独立するなら国の支援を利用しよう
もし農業で独立することを前提としていたり、副業が軌道に乗って独立を考えたりする場合は、農林水産省の支援やサービスを利用しましょう。
農林水産省では、独立して農業経営をしたい人に「農業次世代人材投資資金」を交付しています。
49歳以下の人が支給対象で、経営をはじめて3年目までは年間150万円、4年目・5年目は年間120万円を支給。
副業の時点では利用できませんが、今後のために予備知識として知っておきましょう。
副業で農業をはじめたい方へ
副業で農業をはじめるのは、決して難しいことではありません。
シェア畑を利用すれば、農業初心者でも不安なく農業をはじめやすいですし、収益化も見込めるでしょう。
ただし、いきなり農地を契約するのはハードルが高いので、まずは農業アルバイトや家庭菜園からはじめ、徐々にノウハウを得ていくのが◎。
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自分で出勤日や時間を自由に組めるので、空いた時間に農業バイトをしたいときはかなりおすすめです。
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