「新規就農に興味があるけど、難しいのかな?」
「新規就農ってどんな失敗をしやすいんだろう?」

新規就農に興味がある方は、こんな疑問をおもちかもしれません。

新規就農は、農地や資金を用意したり知識や技術を身に着けたり、準備するものがとても多いです。

お金や時間をかけて望むからこそ、失敗したくないですよね。

新規就農の失敗談を事前に把握して、予防と対策をしておきたいところ

新規就農者を対象に行ったアンケート調査によると、

  • 所得が少ない…55.9%
  • 技術の未熟さ…45.6%
  • 設備投資資金の不足…32.8%
  • 労働力不足…29.6%
  • 運転資金の不足…24.3%

に問題を感じているという結果がでています。

課題と解決策を知っておくことで、新規就農が成功する可能性がぐっと高くなりますよ

こちらの記事では、

  • 新規就農者の失敗談と解決策
  • 新規就農を成功させるポイント

をご紹介いたします。
新規就農を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

新規就農者の失敗談と解決策

農家の女性
まずは、新規就農者の失敗談と解決策をご紹介いたします。

実際に就農した方のリアルな悩みをもとに、実践的な解決方法を学びましょう。

所得や資金が少ない…(40代:男性)

脱サラと地方移住をして新規就農しました。

一番大変だったのはお金のやりくりで、とても苦労しましたね。

初期投資が少額で済む露地栽培から始め、次に施設栽培に手をつけました。

お米やレタス、ニンニクやじゃがいも、トマトや枝豆など、とにかくいろいろな種類を育てましたが、売り物になる作物を作るのが難しく、なかなか利益を出せなくて…。

生計を立てられるようになるまでは、結構苦しかったです。

また施設栽培は施設の導入や維持にお金がかかるので、資金をもっと用意しておけばよかったと思いました。

最初の数年は売上がたたないことは覚悟していたけど、就農の厳しさを実感しましたね。

解決策:生計を立てられるまでの蓄えを用意しておく

新規就農時は、ある程度の蓄えを用意しておきましょう。

新規就農では、作物を収穫するまで実質収入がない方がほとんど

また収益をだすのに時間がかかるため、所得の少なさに不安を感じる方が多いです。

農作物がお金になるまでの期間を、凌げる程度の資金があると安心ですよ。

ちなみに新規就農者が、農業で生計をたてられるまでにかかった平均金額は569万円です。


蓄えの目安にすると良いでしょう。

設備投資資金の不足…(50代:男性)

年齢や前年の所得の関係から、新規就農の補助金を活用できませんでした。
初期投資の資金を貯蓄からだすことにしましたが、不安が大きかったですね。

ただ、近隣の農家さんが本当に良くしてくれて、農具や農機を貸したり譲ったりしてくれたおかげで、なんとか乗り越えられました。

一念発起して就農しましたが、事前に計画をしっかり立てておけば良かった…と後悔しています。

解決策:国の支援を活用する算段をつけておく

新規就農を考えている方は、国の支援を活用する算段を付けておきましょう

国や市は、新規就農者を支援する給付金制度や無利子貸付などを実施しています。

支援には年齢制限や前年の所得などの制限があるので、事前に確認しておきましょう。

当サイトでは、新規就農時に受けられる補助金についてまとめています。
あわせてご覧ください。

技術や知識の未熟さ…(40代:男性)

実家がお茶畑をしています。
違う作物を育てて家計の足しにしたいと思い、農業に参入しましたが…、見通しが甘かったです。

お茶畑では利益を出せていたのに、作物が変わるだけで今までのノウハウが通用しなくて…。
作物を育てる技術や販路の確保、地域の方との連携など、さまざまな場面で未熟さを痛感しました。

事前に栽培の技術や知識を習得していたら、もっと早く軌道に乗せられたかなと思います。

解決策:農業学校でノウハウを学ぶ

農業は多くの知識やスキルを求められるため、一度学校に通って基礎や応用を学ぶと◎

知識はもちろん、実技を通して学べるので、新規就農をするときにとても役に立ちます

農業学校といっても、週末に開校していたりオンライン講義を取り入れていたり、社会人が働きながら通える学校がたくさんありますよ。

農林水産省では、就農を目指す方を対象に、全国41道府県の研修教育機関を一覧で紹介しています。

社会人向けの研修を用意している機関もあるため、一度チェックしてみるのがベター。

レベル別のコースや免許取得コースもあるので、ご希望にあわせて受けてみてくださいね。

総合的なスキルが必要で…想像以上に大変(40代:男性)

求められるスキルが多岐にわたる農業は、想像以上に大変。
生産だけでなく、販売や経営のスキルも身についてなければ、農業で生計を立てるのは難しいです。

加工品の考案や販売経路の開拓など、時代にあった方法や地域に即したやり方を取り入れていかないと、農家として生き残れません。

学生時代に経営学を学んでいたので多少自信はありましたが、もっと現場の声や情報を収集しておくべきだったと思いました。

解決策:農業研修や農業体験を通して学ぶ

より実践的な知識やスキルを得たいなら、農業研修や農業体験がおススメです。

たとえば、東京都農林総合研究センターでは、農業技術研修を1年間無料で受講可能。

作物の栽培技術はもちろん、農業経営についても学べます。

また座学だけでなく、先進地への視察や屋外での実習が中心なのもポイント。

最先端かつリアルな情報に触れられるので、新規就農時にとても役立ちますよ


ただ、1年間を通して平日は毎日研修があるため、時間の確保が難しいかもしれません。

期間や時間に縛られず農業体験をしたいなら、農業のマッチングサービスを活用するのが◎

たとえば、当サイトジモベジワークスは、1日単位で農業アルバイトができるサービスです。

農家さんの依頼を単発で受けられるので、国が行っている研修よりもラフに参加できます。

実際に農家さんと一緒に働くことで、リアルな声を聞けたり就農のイメージが沸いたりするはず。

気になる方は、こちらからジモベジワークスの詳細をチェックしてみてくださいね。

労働力不足…(50代:男性)

人手の少なさには悩まされましたね。
最初は妻と2人で作業していましたが、農園を広げるタイミングで人を雇用することに決めました。

役所や知り合いの農家の伝手で求人を募集しても、なかなか人が集まらなくて…。

高齢者の応募が多かったり、他の農園との掛け持ちであまりシフトに入ってもらえなかったり…、労働力の確保には苦戦しました。

農家としてよく耳にする話題ですが、実際に農業の人手不足を身をもって感じましたね。

解決策:農業用のマッチングサービスを活用しよう

農園の規模は、農家の収入に大きく影響します。

ある程度軌道にのってきたら、農園を拡張する農家さんも珍しくありません。

ただ、農園を大きくするときに必要なのが労働力の確保。

機械化でまかなえる部分もありますが、人材の確保は必要不可欠です。

人手不足でお悩みの農家さんにおススメなのが、農業専門の求人サービスを活用すること

働き手が欲しい農家さんと就農希望者をマッチングしてくれるため、手軽に人材を確保できます

たとえば当サイトジモベジワークスでは、人手が必要なときにだけ求人を出せるので、余計な人件費がかかりません

ジモベジワークスの詳細はこちらから確認できるので、ぜひ覗いてみてください。


ここまで、新規就農者の失敗談と解決策をご紹介しました。

次に、失敗談をもとにみえてきた新規就農を成功させるポイントをお伝えします。

新規就農で失敗しないためには?

農家の女性

  • 農業のノウハウを学んでおく
  • 就農の計画をしっかり立てる
  • 販売戦略を複数確保

こちらは新規就農を成功させる3つのポイントです。
それぞれ詳しく解説していきますね。

農業のノウハウを学んでおく

ほうれん草の間引き
1つめは、農業のノウハウを学んでから就農すること

農作物の栽培技術や販売戦略、農園の運営計画など、農業に必要なスキルは多岐にわたります。

未経験の方が知識のないまま、いきなり農業を始めるのはリスクがかなり大きいです。

農業のノウハウを学んでから就農することで、成功する可能性がぐっと高くなりますよ

就農の計画をしっかり立てる

辞典
2つめは、就農の計画をしっかり立てること

国や自治体では、新規就農者を応援する支援が多く用意されています

  • 就農前の研修期間のサポート
  • 無利子での借入
  • 経営が安定するまで(最長5年間)の定額交付

など、さまざまな補助金や制度があるんです。

補助金や制度を視野に入れて計画を立てることで、国からの支援を最大限に活用できます

農家になりたいと思ったら、まずは就農の情報を収集したうえで就農計画を立てましょう。

販売戦略を複数確保しておくこと

真っ赤なトマト
3つめは、販売戦略を複数確保しておくこと

農業で生計を立てるには、販路の確保がとても重要です。

たとえば野菜の販路は、

  • JAや市場、直売所や小売店への出荷
  • 飲食店への出荷

が多く、近隣農家さんの紹介や地域の伝手で確保しやすい販売方法です。

ですが最近では、

  • インターネット通販
  • イベントやマルシェへの出荷

など、新しい販路を取り入れる農家が増えています

販売戦略を複数確保することで、農業で生計を立てやすくなりますよ

新規就農に興味がある皆さまへ

農家
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
この記事が新規就農に興味がある方の参考になっていたら幸いです。

「脱サラして新規就農したい…」
「農業にビジネスチャンスを感じる」

こんな風に、新規就農を始めるきっかけや理由、動機は人それぞれ。

ただ、実際に新規就農した方の多くが、問題や課題を感じているのは事実です。

今回お伝えした就農者の失敗談と解決策を参考にして、しっかり準備してくださいね。

また、なりたい農家像を思い描くことも、新規就農を成功させるにはとっても重要

実際に農家さんと働いたり、現場の声を聞いたりすることで、就農のイメージを固められます。

当サイトジモベジワークスは、全国の農家さんのもとで1日単位の農業体験が可能です。

就農したいエリアが決まっている方は、地域の農家さんの農園や農場で働いてみるのも◎

ジモベジワークスでは農家さんからの依頼を一覧で紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてくださいね。