「田舎暮らしに憧れているけど、仕事があるか不安…」
「地方移住をしたら、今の仕事を続けられないかなぁ」
都会を離れて田舎に住みたいと考えている方は、こんな心配をおもちかもしれません。
たしかに田舎は、都会と比べると業種や職種、条件などの選択肢は少なめ。
一方で、田舎だからこそできたり、需要が高かったりするお仕事もあるんです。
この記事では、田舎暮らしでもできるお仕事を業種・職種別にご紹介!
さらに求人の探し方や注意点など、移住前に知っておきたい情報をまとめました。
田舎暮らしや地方移住を検討している方は、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
田舎には仕事がないって本当?
- 田舎に仕事がないから上京した
- 田舎には仕事がないので帰れない
- 地方で暮らせる仕事は公務員しかない
田舎暮らしや地方移住についてネットで検索すると、こんな情報がチラホラ…。
2chやYahoo!知恵袋にスレッドもあり、不安を感じている方もいるかもしれません。
結論からお伝えすると、田舎にもきちんと仕事はあるので安心して大丈夫。
たしかに、田舎は都会と比べて、求人数や業種・職種の選択肢は少ないです。
また高収入・好待遇の企業は限られているため、条件にこだわりすぎるのは△。
都会と同じ感覚のまま田舎で仕事を探すと、希望の求人は見つかりにくいでしょう。
一方で田舎は、都会では実現が難しい業種や職種、働き方を選べるのが魅力です。
そもそも田舎は都市部より人口が少ないので、採用の競争率は低いといえます。
高齢化も進んでいるため、都会と比べて年齢のハードルがグッと下がるのも特徴。
都会だと応募すらできないお仕事でも、田舎なら挑戦できる可能性があるんです。
業種や職種によっては求人数も豊富ですし、田舎ならではのお仕事もありますよ。
田舎でできるお仕事23選!業種別にオススメの職種を紹介
それではさっそく、田舎でできるお仕事を業種別に紹介します。
第一次産業(農業・酪農畜産・林業・漁業)
耕種農家 | 米や野菜、果物、花きなどを栽培する仕事 |
畜産農家 | 乳牛や肉牛、豚、鶏などを育成する仕事 |
林業作業員 | 木の伐採や運搬、植林など、森林の手入れをする仕事 |
漁師 | 魚介類を獲ったり養殖したりする仕事 |
農業・酪農畜産・林業・漁業といった第一次産業は、自然に囲まれた田舎ならではの仕事。
職種でいうと耕種農家、畜産農家、林業作業員、漁師にあたり、生産物や作業によって細かく分類されます。
第一次産業のなかでも、野菜や果物を育てる耕種農家は移住者から人気。
生活に必要な食べ物を自分でまかなう「自給自足」を目指す方が多いようです。
また第一次産業は、働き手の高齢化が進み、人手不足が深刻化しているのもポイント。
意欲のある人なら経験や年齢に関係なく歓迎されるので、お仕事も見つけやすいです。
なかには移住とセットで、就職や資金のバックアップをしてくれる自治体もありますよ。
ただ農業はもちろん、林業も漁業も、自然を相手にして働く覚悟が必要です。
第一次産業は、災害や天候、動物や虫など、自然の脅威にさらされるお仕事。
健康的な肉体と精神は欠かせませんし、ケガや病気にも注意しなければなりません。
飲食業
カフェ | コーヒーやお茶などのドリンクや軽食を提供する仕事 |
レストラン | 食事の調理と提供、接客などを行う仕事 |
食品物販店 | パンやケーキ、惣菜などを作って販売する仕事 |
移住をきっかけに、田舎で飲食店や食品物販店をはじめる方も少なくありません。
都会の飲食店で調理技術や接客経験を培い、ライバルの少ない地方でお店を開店。
地域の食材を活かしたオリジナルの料理やドリンク、食品を作って販売したり…。
農家と兼業で飲食店を経営し、自分で栽培した野菜をお店で調理して出したり…。
田舎ならではのメニューで、地域住民だけでなく、観光客からも人気を集めています。
また過疎化の影響で空き家が増えているため、古民家をカフェやレストランに改装する方も。
空き家探しや改修費用、家賃などを支援してくれる自治体もあるので、確認してみましょう。
観光・宿泊業
民泊 | 所有・賃貸する一軒家の空き部屋を旅行者に提供する仕事(営業可能日数:年180日) |
民宿 | 所有する一軒家の空き部屋を提供し、オーナーとして宿泊客をもてなす仕事 |
ゲストハウス | 所有する一軒家(共有スペースや相部屋あり)の空き部屋を提供する仕事 |
民泊や民宿、ゲストハウスなど、宿泊施設の運営も田舎でできる仕事のひとつ。
民泊とは、住宅民宿事業法(民泊新法)に従って運営する「住宅宿泊」です。
台所や浴室、トイレなどのある一軒家を用意して、都道府県に届出を出せばOK。
実際に住んでいる家の一室を貸してもよく、参入のハードルが低いのが特徴です。
民宿とゲストハウスは、旅館業法に従って営業する「簡易宿所」にあたります。
許可制のため、民泊より条件は厳しくなりますが、営業日数の上限がありません。
安く購入した古民家をリノベーションし、民宿やゲストハウスを開く方が多いです。
観光・宿泊業をはじめると、全国各地はもちろん、海外からも旅行者がやってきます。
多種多様な人とコミュニケーションをとりながら、地元の魅力を発信できるのが魅力です。
医療・福祉業
医療従事者 | 医師や看護師など、病院で患者の診察や健康指導を行う仕事 |
介護職 | 食事や入浴、排泄のサポートなど、高齢者の身体介護をする仕事 |
高齢者向けサービス | 宅配配食や家事・買い物代行など、高齢者の生活を手助けする仕事 |
日本では、都市部へ若者が流出し、少子高齢化の進んでいる地域が増えています。
高齢者の多い田舎では、医療・福祉分野における仕事の需要が非常に高いんですよ。
医師や看護師、介護福祉士、ヘルパーなどの求人は、比較的見つかりやすいです。
医師・看護師免許や介護資格などをもっているなら、仕事に困ることはないでしょう。
また、高齢者の生活をサポートする「シニア向けサービス」のニーズも高まっています。
宅配配食サービスやデイサービスなど、資格不要で携われるお仕事も少なくありません。
医療・介護職は、病院や施設、訪問などで地域に密着したお仕事をできるのがポイント。
直接感謝の言葉をもらう機会も多く、地域に貢献している実感をもちながら働けます。
教育業
保育士 | 小学校に入学する前の子どもを預かり、教育や管理を行う仕事 |
教師 | 小学校・中学校・高校などで生徒たちに勉強を教える仕事 |
専門資格が必要な保育士や教師などの教育業は、田舎でも需要があり、仕事を見つけやすいです。
保育士資格をおもちの方は、移住する地域にある保育施設を探して、応募をしてみましょう。
公立教師は採用された都道府県内でしか働けませんが、田舎の学校に異動する可能性はあります。
また私立教師であれば、個々の学校の就職試験に合格すれば、好きな地域で働く道が開けますよ。
保育士や教師は、地域の未来を担う子どもたちを育てる、やりがいの大きいお仕事。
田舎は子どもの人数が少なく、1人1人としっかり向き合えるのも魅力といえるでしょう。
製造業
軽作業 | 工場で製品の製造や組み立て、点検、仕分け、梱包などを行う仕事 |
生産管理 | 製品の生産量やスケジュール、現場の安全管理を行う仕事 |
工場勤務がメインとなる製造業は、そもそも資格不要で経験も問われにくいお仕事。
単純な作業が多く、マニュアルも整備されているため、未経験でも就職しやすいです。
また広い土地を確保できることから、地方には大手製造メーカーの工場が点在しています。
なかには、寮や社宅が用意されている求人もあるので、地方移住にもってこいなんですよ。
社員として働けるため、お給料が安定していますし、休日をしっかり確保できるのが◎。
仕事とプライベートのバランスをとりながら、田舎暮らしを満喫されている方が多いです。
Webサービス業
Webライター | Webサイトに掲載する文章を書く仕事 |
Webデザイナー | Webサイトのデザイン・制作をする仕事 |
プログラマー | システムやソフトウェア開発におけるプログラミングをする仕事 |
WebライターやWebデザイナー、プログラマーなどのWebサービス業は、田舎暮らしと相性抜群。
インターネット環境とパソコンさえあれば働けるので、都会の仕事をそのまま継続できます。
とくに最近は、新型コロナウィルスの影響でリモートワークを導入する企業が増加中。
インターネット上で会議や作業が完結するとわかり、居住地を自由化した会社もあります。
都会から地方へ移住して、田舎暮らしをしながらテレワークで働く方も少なくないですよ。
またWebサービス業は、他の職種で働きながら、副業として従事しやすいのもメリット。
プログラミングは難しいですが、ライティングやデザインは独学でも勉強しやすいです。
移住前にブログ作成や画像加工のスキルを獲得しておくと、収入につながるかもしれません。
起業
地方移住をきっかけにして、田舎で起業するのもひとつの手。
田舎は競合が少なく、土地や運営にかかる資金をおさえやすいのがメリットです。
地方自治体によっては補助金や助成金もあり、開業費用が安く済むのも嬉しいですね。
ただ田舎は人口が少ないぶん、口コミや人脈にビジネスが大きく左右されます。
事前のリサーチや準備にはしっかり時間をかけて、起業の計画を立ててください。
また田舎で起業を成功させる秘訣は、地方のニーズを見極めてサービスにつなげること。
飲食や宿泊業、高齢者向けサービスはもちろん、カメラマンや美容師、整体師など…。
これまでのスキルや経験を活かして、需要の高い職種に挑戦してみてはいかがでしょうか。
地域おこし協力隊
地域おこし協力隊とは、地域外の人材を地方へ受け入れ、地域力の維持・強化を図る制度。
募集要項は自治体によって違いますが、隊員は1年~3年ほどの任期を務めるのが一般的です。
任期中は、地域ブランドと商品の開発・販売・PRや住民支援など、地域協力活動を行います。
2021年には、日本全国で約6000人の地域おこし協力隊員が誕生しました。
そのうち約7割は20~30代の若い世代で、男女比は男性6割・女性4割ほど。
都会で培った経験やスキルをもとに、さまざまな年代・性別の方が活躍しています。
また総務省は、隊員数10000人突破を目指して、地域おこし協力隊の活動を強化している最中。
1人あたり最高480万円の財政措置や相談窓口、研修など、手厚いサポートが用意されています。
任期終了後は起業や定住の補助も受けられますし、地方移住を考えている方にピッタリですよ。
地域おこし協力隊は、応募前に宿泊やインターンなどでお試し体験できる制度があります。
詳細は、総務省や一般社団法人移住・交流推進機構で確認できるので、ぜひご覧くださいね。
事業継承(継業)
事業継承とは、会社や事業、店舗などの経営を後継者に引き継ぐこと。
継業は事業継承の一種で、”第三者に”事業を引き継ぐ取り組みを指します。
少子高齢化が進み、人口が減少している地方では、後継者不足の問題が深刻化。
とくに木工職人や陶芸家などの伝統工芸は、産業そのものがなくなる危険があるんです。
継業は、地方移住とあわせて手に職をつけたり、事業をはじめたりできるのが魅力。
自分で起業するより失敗するリスクが低く、地域にも貢献できると注目されています。
地方の事業継承は、国が設置する事業引継ぎ支援センターで詳細を確認可能。
また最近は、継業専門のマッチングサービスも登場しているので要チェックです。
田舎にはどんな仕事がある?条件別の求人例と注意点
田舎でできる業種・職種がわかったら、次に気になるのは具体的な求人。
実際のところどんな求人があるのか、条件別に調査してピックアップしました!
あくまで求人例ではありますが、田舎のお仕事のイメージを固めるのに役立つはず。
性別や年齢、こだわりなど、条件に応じた注意点とあわせてご紹介していきます。
※求人情報は全世界No.1の求人検索エンジン「indeed」より抜粋しました
女性
先ほど紹介した業種・職種であれば、性別に関係なく田舎でもお仕事が可能です。
医療・介護・教育・接客関連のお仕事は、女性が歓迎されやすく、求人数も多め。
家事や育児との両立を考えるなら、自宅でできるWeb系の業種もオススメです。
また、農業や林業、畜産業などの一次産業で活躍している女性も増えています。
作物の手入れや選別、梱包など、体力より丁寧さを求められる作業で重宝されますよ。
性別に左右される仕事はほぼないので、自身の経歴やスキル、希望で仕事を選びましょう。
求人例 |
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介護施設の事務職(兵庫県) 月給17.6万円~19.0万円 - 正社員 |
飲食店スタッフ(静岡県) 月給22万円~60万円 - 正社員 |
30~40代
30~40代は、社会人経験が10~20年あるぶん、武器となる経験やスキルも多いはず。
マネジメント経験やビジネススキルがあるなら、キャリアアップのチャンスも大きいです。
また30代ならまだ若手なので、新しい職種に挑戦しても働き先は数多く見つかるでしょう。
ただし田舎だと、給料水準や雇用条件が悪くなってしまう可能性もあります。
組織に属するのではなく、独立や起業も視野に入れてお仕事を探した方がベター。
くわえて30~40代は、結婚や出産の時期にも重なるため、家族に対する配慮も必要です。
配偶者や子どもの意思を確認したり、子育てにふさわしい環境を選んだりしてください。
求人例 |
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土木設計士(岐阜県) 月給20万円~40万円 - 正社員 |
鉄製品の加工検査(千葉県) 月給25.8万円~29.9万円 - 正社員 |
50~60代以上
高齢化の進む田舎では、50~60代の人材はまだまだ即戦力として戦えます。
都会だと年齢的に難しい職種も、田舎であれば採用してもらえる可能性あり。
また長きにわたって培った経験やスキル、技術を活かして、企業に就職する方も少なくありません。
他にも、都会で早期退職をして、退職金を元手に新しい事業をはじめる方もいます。
50~60代でも十分活躍できる土壌はあるので、思い切ってチャレンジしてみましょう。
求人例 |
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農家(奈良県) 月給20万円以上 - 正社員 |
林業機械オペレーター(茨城県) 月給23万円~40万円 - 正社員 |
免許なし
公共交通機関の少ない田舎では、自動車運転免許をもっているかが非常に重要。
車の運転ができないと、就職だけでなく、ふだんの生活を送るのも難しくなります。
地方移住を考えているなら、自動車の購入とあわせて、運転免許も取得しましょう。
ただ仕事に限っていえば、職場への移動が必要ない在宅ワークを選べばOK。
また工場勤務の場合、敷地内に寮があったり送迎バスが出たりする求人もありますよ。
求人例 |
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販売促進・PR(香川県) 月給17.6万円~22.6万円 - 正社員 |
工場の機械設備メンテナンス(千葉県) 月給20.1万円~25.0万円 - 正社員 |
住み込み
住み込み可の求人は、移住にあたって仕事と住まいを同時に手に入れられると人気。
田舎は土地が広いぶん寮や社宅を用意しやすく、住まいの環境が整っている会社も多いです。
家を探す手間が省けますし、就職先によっては家賃が格安・無料で費用もおさえられますよ。
住み込み可の求人が多いのは、敷地面積が大きく、常に人手が不足している製造業。
また、ホテルや旅館などの宿泊・観光業も住み込み可の求人を見つけやすいでしょう。
ただ住み込みの場合、雇用期間が短かったり、辞めにくかったりするので注意が必要。
就職先や職種との相性を見極めて、雇用期間中はしっかり務められる求人を選んでください。
田舎で住み込みのお仕事を探すなら、住み込み求人ナビ(スミナビ)の利用がオススメです。
求人例 |
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温泉旅館スタッフ(高知県) 月給17万円〜20万円 - 正社員 |
工場内でのネジ締め作業(千葉県) 月給33万円〜39万円 - 正社員 |
田舎で仕事探しするには?就職や移住の情報を収集する方法
田舎でできるお仕事と求人例をご紹介しましたが、いかがでしたか?
都会で働いていた職業を継続したり、移住をきっかけに新しい仕事に挑戦したり…。
田舎にもさまざまな仕事があるとわかって、安心した方も多いかもしれませんね。
田舎でできる仕事がわかったら、次はいよいよお仕事探し。
田舎の仕事を探す方法をご紹介します。
移住前の情報収集にも役立つので、ぜひ確認しておきましょう。
自治体の移住・就業支援情報サイト
もし移住したい地域が決まっているなら、自治体のサイトで情報を集めるのがオススメ。
「都道府県名+移住」と検索すると、各都道府県の移住・就業支援情報サイトがヒットします。
移住支援の相談窓口やイベント、助成金など、田舎暮らしに役立つ情報をまとめてゲット!
地域にもよりますが、就業支援サービスや求人が掲載されているサイトも少なくありません。
住みたい田舎の情報がピンポイントで手に入るので、効率よく仕事探しを進められますよ。
移住説明会・相談会
まだ具体的な移住先が決まっていない方は、移住説明会・相談会に参加するのも◎。
移住を推進している民間団体やNPO法人、各地方自治体などが定期的に開催しています。
東京や大阪などの大都市はもちろん、最近はオンラインでの開催も増加中。
支援機関の相談員に話を聞いたり、市町村の動画を見たり、地元企業を確認したり…。
参加するだけで膨大な情報を得られますし、不安や疑問を直接相談できて便利です。
また移住説明会・相談会は、あくまで情報収集のためのイベント。
移住を迫られる心配はありませんし、まずは気軽に参加してみるとよいですよ。
移住説明会・相談会の情報が掲載されているサイトを↓に並べたので、ぜひ参考にしてください。
イベント情報┃ニッポン移住・交流ナビ JOIN
ネイティブ. メディア┃地方移住・関係人口創出のプラットフォーム
オンライン移住相談センター┃移住スカウトサービス SMOUT
移住体験ツアー
仕事より、移住先を優先して決めたい方は、移住体験ツアーに参加するのはいかがでしょうか。
移住体験ツアーは、1泊2日や2泊3日など、短期間で田舎暮らしを味わうのが一般的です。
ただなかには1か月や半年、1年など、中長期的なツアーを用意している自治体もあります。
また最近は、新型コロナウィルスの影響で、オンラインでの移住体験ツアーも誕生。
パソコンやスマホの画面越しに田舎の風景を楽しんだり、相談員と話したりできますよ。
移住体験ツアーで田舎暮らしをすることで、リアルなメリット・デメリットがわかります。
さらに、土地の気候や住んでいる人々に直接触れられるので、イメージも膨らみやすいでしょう。
もちろん仕事の相談もできるから、田舎暮らしの第一歩としてツアーに参加するのもオススメ。
移住体験ツアーの情報は、「移住説明会・相談会」で紹介したページに加えて↓でも確認できます。
U・Iターン向けの求人情報サイト
U・Iターンに特化した求人情報サイトで、お仕事を探すのもひとつの方法。
Tジョブやリージョナルキャリアは、U・Iターン可能な全国のお仕事を紹介しています。
相談にのったり、面接の日程を調整したり、転職サポートを受けられるのが魅力ですよ。
また大手転職サイトや転職エージェントに、U・Iターン向けの求人が用意されていることも。
リクルートやマイナビ、エンジャパンなど、大手各社の転職サイトを確認してみましょう。
ただ一般的な求人情報サイトには、お仕事の概要しか掲載されていません。
職種を限定して探せるため、都会でしていた仕事を続けたい方にオススメです。
くわえて職種や条件、給与平均など、おおまかな仕事の傾向を知りたい方にも向いています。
ハローワーク
ハローワークは、国(厚生労働省)が運営する地域の雇用サービス機関です。
実は東京と大阪には「地方就職支援コーナー」があり、地方就職の相談ができます。
全国のハローワークに寄せられた求人をもとに、移住希望先のお仕事を紹介してもらったり…。
移住を希望している地域のイベントやセミナー情報、企業説明会の案内をもらったり…。
あなたの希望にあわせて、相談員の方がしっかり移住就職のサポートをしてくれます。
お仕事探しにあまり慣れていない方は、ハローワークで相談してみるのもよいかもしれません。
地方就職支援コーナーは利用時間が決まっているので、事前に電話予約しておくと安心です。
移住前に知っておきたい!田舎におけるお仕事の現状
地方に移住する前に、田舎における仕事と暮らしの状況を把握しておきましょう。
田舎の現状を理解しておくことで、理想と現実のギャップが生まれにくくなります。
移住してから「こんなはずじゃなかった…」と後悔する心配が少なくなりますよ。
田舎・地方のお仕事事情
- 少子高齢化による働き手不足
- 募集職種の偏り
- 給料水準の低さ
田舎・地方のお仕事事情で知っておきたいポイントは、こちらの3つです。
少子高齢化の進む田舎では、働き手の不足している地域がほとんど。
30~40代の移住者が喜ばれるのはもちろん、60代以上の方も歓迎されるかもしれません。
とくに人手不足が顕著なのは、体力の必要な第一次産業と細かい手作業のある伝統産業。
年齢を重ねて体力や視力が衰え、現役を引退してしまう高齢者の方が少なくありません。
後継者として名乗りをあげれば、周囲から喜ばれますし、地域にも貢献できるでしょう。
一方で、住んでいる人の年齢が偏っているぶん、都会とニーズが変わります。
仕事にも偏りが生まれるため、募集職種が限られてしまうケースが多いです。
地方に移住するのであれば、需要にあわせて柔軟に職種を選ぶ姿勢が大切ですよ。
また一般的に、田舎は都会よりも給与水準が低いです。
人口が少なく、経済規模の小さな地方は、サービスや商品の売上が大きくありません。
田舎は、事業の規模を広げたり潤沢な給料を支払ったりする地盤を作るのが難しいんです。
都会で暮らしていたときの給与と比べると、どうしても安く感じてしまいがち。
生活費やライフスタイルをふまえて、必要な給料を考えておいた方がベターです。
田舎で仕事を選ぶ基準
- 生活費と収入のバランス
- ライフスタイルとの両立
田舎で仕事を選ぶとき、基準にしたいのはこちらの2点です。
田舎で仕事を選ぶときは、まず生活に必要な金額を計算しておくのが重要。
家賃や車の維持・購入費、駐車場代、光熱費、食費、交際費など…。
できるだけ細かくシミュレーションして、リアルな生活費を確認しましょう。
田舎は土地代が安く、家賃や駐車場代はかなりの金額をおさえられます。
一方、電気・ガス代や食費は高額になりやすく、節約するには工夫が必要。
生活費を計算することで必要な収入がわかり、仕事選びの基準になります。
またあわせて、ライフスタイルと仕事の両立についても考えてみてください。
お金を稼ぐために毎日働きづめになっては、田舎暮らしをする意味がありません。
生活にかかるお金と理想のライフスタイルから、適切なお仕事を選ぶのが大切ですよ。
先ほどお伝えしたとおり、田舎の給料は都会と比べて低い傾向にあります。
ただし田舎は、都会では実現できない働き方やライフスタイルの実現が可能。
お金では買えないものに価値を見出し、前向きに楽しむ姿勢をもちましょう。
田舎暮らしのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
年齢に関係なく歓迎されやすい 魅力的な中小企業が存在する 地域に根ざした働き方ができる 通勤のストレスから解放される 自然のある生活を楽しめる | お給料が下がる可能性あり 業種・職種の選択肢が狭い 交通の便が悪く、車が必要 飲食店や娯楽施設が少ない |
最後に確認しておきたいのは、田舎暮らしのメリットとデメリット。
仕事探しの背景や基準をあわせて確認しておき、移住後のギャップを減らしましょう。
田舎の企業は、若年層が少ないぶん、年齢に関係なく歓迎されやすいです。
しかも田舎には、知られていないだけで優良な中小企業も存在しています。
世界的なシェアを誇る商品や、日本でオンリーワンの技術をもつ企業など…。
都会だと人気が集中するような会社でも、就職するチャンスがあるかもしれません。
また地元の経営者や取引先と関係をもてたり、お客様と直接関わる機会が多かったり…。
地域に密着した働き方ができ、都会の企業にはない魅力ややりがいを味わえるでしょう。
くわえて、人混みや満員電車から解放され、自然に囲まれた生活をできるのもメリット。
都会の生活に疲れたり、ストレスを感じたりしている方にとっては最高の環境といえます。
一方で田舎は、業種・職種の選択肢が少なく、お給料も下がる可能性があるので要注意。
移動に車は必須ですし、飲食店や娯楽施設が少ないため、刺激的な生活は期待できません。
どんな田舎暮らしをしたいのか、しっかりイメージしておかないと後悔しやすいですよ。
田舎で仕事を探して憧れの生活を実現しよう
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
田舎暮らしでできる仕事や求人例、仕事探しの方法などをご紹介しました。
業種や職種は狭まりますが、田舎暮らしでもお仕事は十分見つけられます。
収入は下がるものの、都会にはない働き方やライフスタイルを実現できるのが魅力。
またテレワークが導入されている会社なら、地方にいながら高収入を得ることも可能です。
いずれにせよ、田舎に仕事がないなんてケースは稀なので、安心して問題ありませんよ。
ただ地方移住を考えているなら、仕事だけでなく、田舎暮らしのイメージを固めておくのが重要。
スローライフへの憧れだけで移住すると、想像していなかったギャップに苦しむかもしれません。
移住する前に、体験ツアーやイベントなどで、田舎の仕事を経験しておくのがオススメです。
この記事で紹介したNPO法人や民間団体を利用して、ぜひ実際にお仕事してみてくださいね。
もしあなたが、地方移住にあわせて、農業に従事したりはじめたりしたいと考えているなら、当サイトジモベジワークスの活用もご検討ください!
ジモベジワークスは、1日農業バイトの人材マッチングサービス。
人手不足の農家さんのもとへ、1日単位で農作業をお手伝いに行くお仕事です。
お給料をもらいながら農作業を体験できるので、お試し感覚で気軽に利用できますよ。
田舎暮らしの準備も兼ねて、ぜひジモベジワークスで農業バイトをしてみてくださいね。