「農業に興味があるけど、何から始めればいいのかな?」
「農家になりたい。でも自分に合っているのか心配…」

就農を考えている方はこんな不安があるかもしれません。

たしかに、農業の知識や経験が乏しかったり、農家になる覚悟が足りなかったりするまま、就農するのはリスクがありますよね。

そんなときにオススメしたいのが農業研修。

農業研修ならイチからスキルを身に付けられるので、初心者にピッタリです。
地方自治体やJA、農業大学校などが主催しており、農業研修にはさまざまな種類があります。

そこで、この記事では農業研修について以下の情報をご紹介。

  • 農業研修で学べる内容
  • 農業研修を受ける方法
  • 農業研修の参加資格
  • 農業研修の申し込み方法
  • 農業研修の費用・給料・期間・休日
  • 農業研修はきついって本当?
  • 農業研修を海外で受けるには?

農業研修を受けようとお考えの方は、最後までお読みくださいね。

農業研修とは?費用と期間も併せて紹介

費用と期間

農業研修とは、新しく農業への就職を考えている方に向けた研修のこと。
農作物の育て方や農機具の使い方など、農業知識のない方がスキルを身に付ける研修です。

主に4つの方法で、農業研修が受けられます。

  • 学校や研修機関で学ぶ
  • 地方自治体やJAで学ぶ
  • 農業法人に就職して学ぶ
  • 農業バイトで学ぶ

これらの農業研修の方法には、どんな特徴があるのか見ていきましょう。

学校や研修機関で学ぶ

「農業に興味があるからまんべんなく学びたい」
そんな方にオススメなのが学校や研修機関で学ぶ方法。
多種多様なジャンルの農業を学べるのが学校や研修機関の特徴です。

地方自治体で運営している農業大学校や民間の農業学校に通って研修を受けます。

農業大学校は42の道府県で開校しており、本格的な研修を受けられるため、農業初心者がイチから勉強するのにピッタリ。
民間の農業学校は週末やオンラインでの受講ができ、学生や社会人でも学びやすくなっています。

各農業学校の期間と授業料は以下の通りです。

学校の種類期間授業料
農業大学校主に1年から2年年間12万円程度
民間の農業学校主に数ヶ月から2年15万円から150万円程度

寮や農場を備えている学校や研修機関が多く、農家に必要な実践的スキルが身に付きます。

地方自治体やJAで学ぶ

「最近、農業に興味が出てきた」「栽培したい農作物が決まっている」
このような方にピッタリなのが地方自治体やJAが行う農業研修です。

地方自治体やJAが行う農業研修は、農業の入門講座から農作物の専門講座までさまざまな授業があるのが特徴。
さらに地域によって稲作が盛んだったり、野菜や果樹栽培に注力していたりするため、研修内容や期間も異なります。

そして、コースは主に基礎研修と実践研修の2種類。

基礎研修では、就農するうえで必要な農業の知識や技術を初歩から学習可能です。
実践研修では、地域の先輩農家さんによる指導を受けながら、農作物の栽培と農業経営の両方が学べます。

農業に関するスキルがない方は基礎研修、ある程度の農業スキルをお持ちの方は実践研修を選ぶのがオススメです。

期間はおおよそ1週間から半年。月に数回や土日開催もあり、平日は忙しい社会人や学生も参加できます。

費用は数千円から数万円が相場。ただ、泊まり込みで行う研修もあるので、食費や宿泊費なども用意しておきましょう。

農業研修を通して、地域の農家さんとの人脈を構築でき、就農した際の相談が非常にしやすくなります。

農業法人に就職して学ぶ

安定志向の方や独立志向の方にうってつけなのが、農業法人に就職しながら学ぶ方法。
給料は一定額もらえて、休みも定期的にあり、サラリーマンのような生活ができるのが特徴です。

人材不足の法人も多く、農業未経験の方でも就農しやすいため、働きながら農業スキルが身に付けられます。

しかも農業法人で働くメリットは、農家として成功する近道がわかること。
農業経営に成功している人の下で働くので、効率のいい栽培方法や農業マーケティングなどのスキルを習得できますよ。
そのため、高収益を上げられる農家に成長できるでしょう。

就農費用は特になく、場合によって移住にかかる初期費用や家賃の負担もしてくれます。

独立就農には多額の初期費用がかかるので、農業法人で働いて、お金を貯めるのがベスト。
安定志向の方や独立志向の方にはピッタリな環境がそろっていますよ。

農業バイトで学ぶ

これまでお伝えした【地方自治体やJAで学ぶ】と【農業法人に就職して学ぶ】のいいとこどりなのが、農業バイトで学ぶ方法。

初心者でも農業スキルを身に付けられて、バイト代もゲットでき、一石二鳥です。
農業バイトは農家さんのお手伝いをするので、作業はとても簡単。農業経験がない方でも安心して始められます。

ただ、農業バイトのデメリットは、週の勤務日数や働く時間が決められていること。

「今は会社員だから不定期に農業バイトがしたい」
「子どもとの時間を大切にしながら仕事がしたい」
「本業の空いた時間を使って単発で働きたい」

そんな方にとっては従来の農業バイトを行うのは難しいでしょう。
ただ、当サイト『ジモベジワークス』なら会社員や主婦、夢追い人のお悩みを解決できます。

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  • 最短で登録当日に勤務可能

これらのメリットがあるため、忙しい方でも気軽に農業バイトが始められます。
さらに、農家さんとワーカーさんが双方合意すれば、社員登用も可能です。

ジモベジワークスで農業バイトを始めて、就農への準備を進めていきましょう。

農業研修先を探す際の注意点

注意を指さす
上記の説明から農業研修にはさまざまな方法があります。
受け入れ先の農家の下で農作物の栽培や農業マーケティングを勉強するので、師匠が教える方法をそのまま真似する方がほとんど。

ただ、師匠のやり方を真似して失敗する危険性もあります。
というのも、研修先に選んだ農家が農業ではなく、不動産や飲食店経営などほかの事業で収益を上げている実例もあるので…。

農業研修先選びを間違ってしまうと、独立したときに収益を上げにくくなります。
そのため、農業研修先は慎重に選ぶのがオススメです。

農業研修で失敗しないように、研修先選びには以下のポイントを念頭に置きましょう。

  • 受け入れ先に研修生がいない(または少ない)
  • 経営者の農業に関する考えや技術が優れている
  • 経営者と良好な関係を保てるか

受け入れ先に研修生がいないまたは少ない農家の場合、密にコミュニケーションが取れるので、農業スキルを上げやすいです。

また、経営者の農業に関する考えや技術が優れていれば、効率のいい栽培方法や農業マーケティングの新情報などが得られます。

そして、農業を始めるには農地探しや販路の確保、農機具の購入などの初期投資が必要。

経営者との関係が良好であれば独立した際に、こういった初期投資の後押しをしてくれるため、スムーズな就農が実現できます。

以上の3点のポイントに気を付ければ、農業研修は成功するでしょう。

農業研修は誰でも受けられる?

老若男女

農業研修を受けるための条件は、研修に参加できるかどうかです。

仕事やほかの予定で研修に参加できない状態が続くと最悪、退学や退会もあり得ます。

参加できないと農業スキルが向上しなくなり、研修終了後も農業法人に就職できなかったり、独立就農に失敗したりすることも…。

そのためにも研修には、できるだけすべての日程で参加して農業スキルの向上を目指しましょう。

詳しい参加条件について、学歴制限は特にないですが、農業大学校だと高校卒業程度の学力が必要。
年齢制限は研修先によって違い、高齢になるほど参加しにくくなるので、若いうちに参加するのをオススメします。

農業研修の申し込み方法

申し込み用紙に記入
農業研修の申し込み方法は研修先によって異なるため、紹介していきます。

【農業大学校や農業系の専門学校などの教育機関への申し込み方法】

願書取り寄せ(各学校のホームページや問い合わせ)
願書提出
試験(筆記・適性検査・小論文・面接)
入学

【地方自治体やJAの農業研修の申し込み方法】

地方自治体やJAのホームページまたは郵送で申し込み
書類審査
研修開始

※研修当日に費用を徴収される研修先があるので、事前に現金を用意しておきましょう

【農業法人に就職(アルバイト)する方法】

希望の就職先を探す(農業求人サイトやハローワーク、地方自治体の窓口、JAなど)
面接・適性検査・試験
内定
お仕事スタート

このように農業研修の申し込み方法は研修先によって異なるため、事前に募集要項を確認するのが大事。

また、研修先を決める際は前もって現場を見ておくのがオススメです。
学校や農家の雰囲気や作業内容などから、ご自身の理想に近い研修先を選びましょう。

農業研修はきついって本当?

疲れている女性農家

農業研修は体力が必要で、運動不足な方にはきついかもしれません。
農作業に慣れていけば問題ないですが、研修の時点で「しんどいな…農業は合わないかも」と思うなら就農はあきらめるべきです。

ただ、今後はスマート農業による農作業の効率化が進んでいくため、力仕事はだんだんとなくなるでしょう。

しかしその分、AIやマーケティングといったデジタル分野のスキルが不可欠になってきます。
高収益を上げられる農家になるには、新しい情報のインプットは重要です。

農業は体力も知力も使うので、きついと感じるかもしれませんが、農作業の効率化を図れば作業時間が短縮されます。

作業時間が短縮されれば、新しい挑戦に時間が使え、収益の増加も可能です。
農業研修を通じて、農作業の効率化への知識を蓄えましょう。

海外で農業研修を受けるには?

外国の男性農家

「若いうちに海外の農業を学びたい」
という方には外国での農業研修がオススメです。
20代から30代までの若者を中心に参加でき、おおよそ1年から1年半の間で農業研修が受講可能。

アメリカやオランダ、オーストラリアなどの農業大国で、大規模栽培や農業マーケティング、スマート農業などが学べます。

費用は130万〜170万円程度かかりますが、国の助成金で最大60万円までの援助があり、貸し付けも可能。
そのため、自己資金は20万円ほどでも海外の農業研修に参加できるようになりました。
助成金について気になる方は下記のリンクをご覧ください。

応募から研修開始までの流れは以下の通りです。

オンラインの仮申し込みと本応募を行う
選考(書類審査・面談 ※英会話あり)
渡航

海外での農業研修に興味がある方は、公益社団法人国際農業者交流協会(JAEC)のホームページから応募してみましょう。

稼ぎながら農業スキルを得たいなら農業バイトがオススメ

若い女性農家3人組

最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は農業研修についてお伝えいたしました。

農業研修には、農業学校に入学・地方自治体やJAの研修・農業法人に就職・農業バイトの4つの方法があります。

どの方法もそれぞれに長所と短所があり、ご自身に合った方法を選ぶのが大事。
農場の雰囲気や作業内容などは研修先によって異なるので、事前に下見をしておきましょう。

「農業研修に興味があるけど、どの方法で参加すればいいのかわからない…」
という方はまず農業バイトから始めてみるのがオススメです。

農業バイトならお金を稼ぎながら農業研修が受けられます。
さらに正社員での就職ではないため、スケジュールの融通が効きやすいのが特徴です。

当サイト『ジモベジワークス』では、農業バイトをしたい方と人手が欲しい農家さんのマッチングを行っています。

1日ごとに農業バイトができ、空いた時間を有効活用したい方にピッタリ!
また、登録はWEBのみで完結履歴書や面接は必要ないので、気軽に応募できますよ。

午前や午後だけのお仕事も紹介しており、
「子どもが学校に行っている間だけ働きたい」
「本業があるから午後だけお仕事がしたいな」
このような方もお仕事が可能です。

実際にジモベジワークスで農業バイトに参加した方の感想をご紹介。

今まではスーパーのパートをしていましたが、なかなか融通が利かなくて…。
子どもが中学生になったのを機に農業バイトを始めてみました。
働きたいときに働けるため、子どもの部活動の応援に行けるのが嬉しいですね。

40代 女性 主婦
音楽活動をしながら空いた時間で農家さんのお手伝いに行っています。
休憩時間に農家さんと一緒にご飯を食べながら、過ごす時間がとても癒されるんですよ。
本業にもいい影響をもたらしてくれるので、たまにお小遣い稼ぎをしています。

20代 男性 フリーター

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